電話の内容
- 社長!二酸化炭素CO2の排出権取引への投資に興味はありますか?
- 世界的に原発が減り、火力発電所が増えてC02が増えます。CO2排出権の値段は上がります。
- これからもこの傾向は続きます。CO2排出権の値段はどんどん上がります。
- これはヨーロッパで取引されている投資で、個人では購入できません。
- 私達の会社は独自で代理店となっているため排出権取引に投資することができます。
- お客様から資金を預かり、弊社が代理で投資致します。手数料は頂きます。
- この投資をすることで、地球温暖化、環境問題にも貢献することができます。
- これは確実に今後伸びる分野でして、利益が出ることが見込めます。
- ネットで”ICE EUA22”と検索すれば、市場相場、値動きを見ることができますよ。
- ぜひ一度お会いして、詳しく説明させてください!
ネットで検索してみた結果
ネットで「二酸化炭素 CO2 排出権取引 詐欺」で検索してみると各市役所や弁護士会が「消費者被害注意」としてお知らせしていた。
サービス概要
簡単に言えば、ただの手数料ビジネス。
銀行員や保険屋の営業と変わらない。
相手が信用できない会社で、よりハイリスクになっただけ。
ハイリスクで割高な商品を契約させて手数料で儲けるビジネスモデル。
EUAとは?
欧州排出権取引制度により確立された欧州域内で有効な排出権のこと。
排出権とは?
企業は努力して二酸化炭素排出量を削減するか、排出枠を買うか、選択する。
炭素税とは?
排出権取引と、CO2排出量に応じて課税される税金のこと。
二酸化炭素C02排出権証拠金取引とは?
温室効果ガス(大部分はC02)の排出量を削減するための取引。
ヨーロッパで実際に取引されている。
業者が消費者に対して勧誘するのは、C02排出権そのものの取引ではない。
業者がお客からお金を預かる⇒代理でC02排出権を購入する⇒手数料を差し引く⇒出た利益分をお客に還元する。
契約方法は?
実際に物理的に会って、お話をした上で契約となるらしい。
リスクは?
CO2排出権の価格が予想どおりに変動した場合には大きな利益を得られる。
しかし予想に反した場合には大きな損失が発生する。
損失が業者に預けた証拠金や保証金を上回るおそれもある。
かなりハイリスクな取引となっている。
ポンジ・スキームとは?
投資詐欺の手法の一種。
お客には「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に還元する」と言う。
ただし、集めたお金で実際には資金運用は行わない。
集めたお金の一部を、以前からの出資者に「配当金」と偽って渡す。
すると客には資金運用で本当に利益が生まているかのように見せることができる。
こうしてどんどんとお金を集めて、最終的にはトンズラする。
特定商取引法:迷惑勧誘及び再勧誘の禁止
特定商取引法は、訪問販売及び電話勧誘販売を行う業者に対し、迷惑勧誘及び再勧誘の禁止等について定めている。
不正取引等に関する既存の法規制の例
- 詐欺(刑法第246 条)・脅迫(刑法第222 条)
- 詐欺又は強迫(民法第96 条)
- 訪問販売における迷惑勧誘の禁止(特定商取引法第7条・特定商取引法施行規則第7条1項)
- 電話勧誘販売における迷惑勧誘の禁止(特定商取引法第22 条第3項・特定商取引法施行規則第23 条1項)
- 訪問販売に係る再勧誘の禁止(特定商取引法第3条の2)
コメント
お盆前後に、この手の勧誘電話が掛かってきたので、調べていました。とても役立ちました。
コメント頂き有難うございます。この記事がお役に立てたなら嬉しいです!