イーサリアム(ETH)とは?仕組み、特徴など

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イーサリアムとは?

仮想通貨そのものではなく、ブロックチェーンに「スマートコントラクト」という機能を組み込んだ、分散管理型のプラットフォームのことを指す。

今までのブロックチェーンは、情報を収めておく鍵のついたブロックが鎖でつながったものだった。しかしイーサリアムは、そのブロックの中に情報だけでなくアプリケーションを収めることができる。

特定の条件をクリアした場合、そのアプリケーションを自動的に動作させることができる。このような環境を提供するプラットフォームが「イーサリアム」であり、その環境下で使われる暗号通貨が「Ether(イーサ)」という仮想通貨。

スマートコントラクトとは?

人の手を介さずに契約内容を自動で実行する仕組みのこと。ブロックチェーン上にプログラムを書き込むことで、設定した要件を自動的に実行する。

たとえば「1年後、自分の口座にある 3 ETH を A さんに支払う」とするプログラムをブロックチェーン上に記録したとする。すると、1年後に 3 ETH が A さんに自動的に支払われる。

あらかじめ設定されたルールに従って、ブロックチェーン上のトランザクション(取引)、もしくはブロックチェーン外から取り込まれた情報をトリガーにして、実行されるプログラムのこと。

また、自分の 30 ETHと A さんの 1 BTC を交換したい場合、先に送金した方は相手方から送金されないという裏切られるリスクがある。なので「 A さんが 1 BTC を送金すること」と「自分が 30 ETHを送金すること」を取引の成立条件としてスマートコントラクトに書き込む。

すると、ふたつの条件が満たされた場合のみ取引が成立するので、第三者なしで効率的な取引を行うことができる。あらかじめ取引内容を決めて、自動的に取引が実行されることで、業務効率を格段に上げることができる。

スマートコントラクトのメリットとは?

従来の契約は、売り手と買い手の間に、信頼のおける第三者が仲介していた。これに対してスマートコントラクトは、契約を自動化できるため、第三者を介さずに相手と取引ができる。

なので、仲介手数料や手続きにかかる時間などを、大幅に削減できる。

さらに、ブロックチェーンと組み合わせて活用すると、契約内容の改ざんを防止し、取引の透明性を証明することもできる。

これは、送金情報だけでなく、さまざまな情報を記録することができるので、ブロックチェーン上で契約をプログラム化することができ、第三者不在で、自動的に契約を進めることができる。

イーサリアムのガス代とは?

イーサリアム・ネットワーク上でトランザクションを行うには、ユーザーは、トランザクションを検証・処理しているマイナーに、ガス代をETHで支払わなければならない。

それは、全ての完了した(および完了しなかった)シンプルなトークン送付から、複雑なdapp関連のトランザクションまで。

ガス代は、Gwei(10億Gwei=1ETH)というETHの単位で計測される。分散型金融(DeFi)の拡大で、多くのdappを支えるネットワークであるイーサリアムに、大きな負担が生じている。

DeFiアクティビティが増加すると、ユーザーがマイナーに支払うトランザクション手数料(ガス代)が、上昇する。

ERC-20とは?

イーサリアムをベースとしてトークンを発行するための規格のこと。
ERC-20トークンとは、ERC20を用いて開発されたトークンのこと。
この規格で、バラバラだったトークンを一括管理することができるようになった。

トークンは、既存の暗号資産プラットフォームのシステムを借りている通貨なので、独自のブロックチェーンを持たない。なので、ERC20トークンは、暗号資産(仮想通貨)ではない。

ビットコインとイーサリアムの違い

ビットコイン(BTC)
決済用仮想通貨や価値の保存媒体として。
ブロック生成時間が平均して10分程度。

イーサリアム(ETH)
開発するためのプラットフォームとして。
誰もが使用可能な、多くの通貨やサービスの基盤となることを目的として。
ブロック生成時間が平均して約15秒程度。

”ビットコインとイーサリアムはそれぞれのコミュニティーが持つ価値観が大きく違う。ビットコインの開発者コミュニティーは安全性、堅牢(けんろう)性を重視し、仕様変更に慎重な態度を取っている。それに対してイーサリアムの開発者コミュニティーは新技術に積極的でノリが軽い。未来志向なところがイーサリアムの特色といえる。”(ITmediaビジネスの記事より引用)

不動産登記や保険契約など契約を簡素化

不動産の登記や保険契約は、専門的な知識が必要で、必要な書類なども複雑になっている。
スマートコントラクトで、面倒な手続きを自動化し、コスト削減をすることができる。
契約を簡素化したい、不動産業界や保険業界での活用が期待されている。

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