
データ並び替え処理速度の比較
- wps spreadsheets 2019(安いタイプのOfficeソフト)
- Google スプレッドシート
大量のデータを並び替えた時、wps spreadsheetsは処理が遅くてフリーズ。
何回か試してみたが、フリーズした。
まったく同じデータを、Google スプレッドシートで試してみた。
一瞬で出来た。処理速度や処理方法に違いがあるようだ。
1.処理エンジン(バックエンド)の違い
WPS Spreadsheets
ローカルPCのCPU・メモリを使って処理。
PCの性能が直接影響する。
特に大量データの処理は「一括で一気にメモリに載せて処理」しようとする傾向。
メモリ不足になりやすい。
古めのPCやスペックが低い環境だとすぐにフリーズ。
Googleスプレッドシート
処理の多くはGoogleのクラウドサーバー上で実行。
ユーザー側のPCの性能にあまり依存せず高速なサーバーリソースが使われる。
並び替え・フィルタ・集計などが「分散処理」されるので、非常に軽快。
2.データ構造と内部処理の違い
Google Sheets
裏で「データベース的な構造」に似た形式で処理されている。
並び替えやフィルタは単なる視覚的な表示変更に近い操作(非破壊的)。
処理を最適化しやすく、UIが軽い。
WPS
Excelと同様に「表計算ソフト」の伝統的な構造。
並び替えやフィルタで実際のデータ位置が移動される。
行やセルを物理的に移動させるため処理が重い。
3.最適化の有無・バグの可能性
WPS
Excelのような操作感を目指している。
「処理の最適化」が甘いケースがある。
大量データでのパフォーマンス問題は、WPSユーザーからもよく報告されている(特に10,000行以上)。
Google Sheets
内部的にデータ量に応じた最適化ロジックがあり、数万行までは軽快。
結論
並び替えやフィルタ、検索などが中心の作業で、データ量が多い場合、
Googleスプレッドシートの方が圧倒的に有利。
(特にクラウド+リアルタイム編集+高速処理という意味で)
WPSとGoogleスプレッドシートの比較
項目 | WPSスプレッドシート(有料) | Googleスプレッドシート(無料) |
---|---|---|
提供元 | Kingsoft | |
価格 | 年額 約3,000円〜(個人) | 無料(Googleアカウントが必要) |
オフライン使用 | ◎(インストール型) | ◯(Chrome拡張で可能) |
クラウド連携 | ◯(WPS Cloud) | ◎(Google Drive) |
リアルタイム共同編集 | △(制限あり) | ◎(リアルタイム・履歴あり) |
機能互換性 | Excelと高い互換性 | Excelとやや違いあり |
マクロ/VBA | ◯(VBA一部対応) | △(Google Apps Script) |
拡張性 | 低い(プラグイン少ない) | 高い(スクリプト・API豊富) |
UIの日本語対応 | ◎(完全対応) | ◎(完全対応) |
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